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行政書士の感動

僕の小学校からの友人にYがいる。彼は、ある企業の中の診療所で歯科技工士を勤めていたが、あるきっかけがあり、それを辞めて商売を始めた。それも51歳の頃である。
 それから、何年か経たが今や立派な実業家になった。
人間は何に才能があるか分からないと彼を見ていてつくづく思う。
もし、彼が何の疑いもなく、歯科技工士を続けていればと思うと、現状には感慨深いものがあるのだ。
 その代わり忙しいようである。
毎年来る彼の年賀状は我が家でも評判の良いものであった。小学校の頃は絵が上手く、僕は、彼は絵描きになると思っていたものだ。1枚1枚手作りの年賀状は家族の心を捉えていた。しかし、最近の彼の年賀状は皆と同じようになってしまった。それが悪いと言っているのではない、それは忙しい証拠であり、結構なことだと思っている。
 先日、仕事で上京してきたので会う機会があった。そのとき、彼は、「人と同じことをしていてもダメだ」「人に感動を与える仕事でなければならない」という趣旨のことを話してくれた。
 その例も話してくれた。この欄ではスペースの関係で詳細を伝えられないが、この「感動」というキーワードが僕の心を捉えて離さない。
 何の世界も同じではないかと思う。
 例えば、行政書士の受験生のための本は沢山出版されている。その中からどれを選ぶかの基準は何であろうか。
 僕はもしかしたら、この「感動」にあるのではないかと最近は思っている。
 ある本に巡りあって感動を覚えて「何だそうだったのか」と思うことがある。
 セミナーでも同じ、模擬試験でも同じである。皆さんが目指している法律家も同じである。
 法律は決して無味乾燥なものではなく、感動に溢れていることを皆に伝えていきたいと思う今日この頃である。